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宝くじの当選者はお金を受け取る準備ができていなかったのかもしれない

多くの人が日々労働に励み、その対価として収入を得ています。しかし、真の意味で「お金を受け取る準備ができている」状態とは、一体何を意味するのでしょうか?これは単に財産を築くこと以上の、深い洞察と理解を必要とするテーマです。

宝くじ当選者の話は、しばしばお金の使い方についての警鐘として引き合いに出されます。16歳で宝くじに当選し、約2億5,000万円もの大金を手にしたカリー・ロジャースの話は典型的です。彼女は豊胸手術、高級車の購入、友人への贈り物など、計画性のない支出によって、わずか10年でその富の大部分を失いました。また、アメリカのマニュエル・フランコさんも、宝くじ史上3番目に高い約313億円を手にしながら、結局は人生が暗転するという結果を招いてしまいました。

高額当選により人生の目標を見失い、うつ病や社会的な問題に直面するケースは少なくありません。カリーのように、当選金を得たことで生じる精神的、社会的な問題は深刻で、金銭的な豊かさが必ずしも人生の充実に直結しないことの証左です。
一方で、賢明に資産を保全し成功を収める人もいます。おそらくお金を受け取る準備ができていたのではないかと思います。

お金を受け取る準備とは、金銭を管理し、有効に活用するための知識と賢明な判断力を身につけることです。
世界の富裕層の8割は、ビジネスの成功によって収入を得ていると言われています。
ビジネスで成功するには、人間力の向上、効果的なビジネスモデルの構築、賢い経営戦略と投資の知識が必要です。
つまり、これらは、お金を増やし、長期的に持続可能な方法で運用するために必要な「修行」です。

大金を手にしても、それをどう管理し、有意義に使うかが分からなければ、結局は無に帰すだけです。お金を賢く管理し、投資に回すことができる人は、たとえ大金を一時的に手に入れたとしても、それを持続可能な資産へと成長させることができます。

一時的な幸運や短期的な成功に惑わされず、長期的な視野を持って自己成長に努めること。これが、真の意味で「お金を受け取る準備が整っている」状態です。私たちは、自らの手で未来を切り拓くために、この準備を着実に進める必要があります。無計画な浪費や思いがけない臨時収入に惑わされることなく、確固たるビジョンと賢明な判断力をもって、日々前進しましょう。

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この記事を書いた人

寺村 航
公認会計士 税理士
東京みなと会計事務所 所長

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